皆さん、こんにちは。神奈川県 南・港南支部所属 行政書士 近田知成です。
このブログを立ち上げるにあたり、「相続・遺言」をメインテーマとして記事投稿していくとお伝えしましたが、「そもそも行政書士って何を仕事として取り扱っている人達なの?」というご質問をお聞きしましたので、第5回目のテーマは【行政書士の仕事】について書いていきたいと思います。
先日、とある方に自身の職業をお話しする際に「行政書士です。」と申し上げたところ、お相手の方が「業〇しょし」・・・とメモ書きするという場面に直面しました。また、他の先輩行政書士先生のお話を伺ったところ銀行等においては「今も行政書士と司法書士をごっちゃに捉えている方が少なからずおられる」とのことで、「行政書士としての認知度を上げていくのは本当に大変な努力が必要なのだなぁ」と実感し、また、日々の業務の中でも行政書士認知度向上のためのアピールもをせねば!・・と考えた次第です。
そこで、法律上の細かな点は一度置いておいて、まず、我々行政書士の主だった仕事として3つ知っていただければイメージも湧きやすくなるのではないでしょうか?
①【官公署に提出する書類の作成と提出手続きの代理】
官公署の例としては・・各省庁、都道府県庁、市区役所、警察署等
この分野においては、【許認可】⇒役所に判断してもらう職業上の「お墨付き」と関りが強いですね。例えば、建設業許可・宅建業免許・古物商営業許可・産廃収集運搬業許可・倉庫業登録・・・等々。これらの許可取りには手間暇が掛かりますし、地域のローカルルールもあり、ご本人様の代わりに行政書士が手続き等を行い、ご自身は事業の準備等に精力を傾けていただく・・・といった形でしょうか。
②【権利義務または事実証明に関する書類の作成とその代理】
【権利義務に関する書類】の主な例としては・・遺産分割協議書・各種契約書(贈与、売買、賃貸借、請負、委任、信託・・等々)また、会社の定款や念書、内容証明もこの分野に入ります。
【事実証明に関する書類】の主な例としては・・実地調査に基づく各種図面類(位置図・案内図等)、議事録等はこの分野に該当します。
これら②に関する書類作成は、とても幅広く行政書士としても開拓しがいのある分野であると共に、関係他士業の領域に踏み込まないよう細心の注意が必要となる分野とも言えます。
③【①や②についての相談業務】
これについては、一見当たり前の様ですが大変大切な業務でして、行政書士は「机の前で書面を作成しているだけ」ではなく、【様々な方々と実際にお会いして(又はお電話でも)お話をじっくり聞き、相談にのる】といった【対話ベースのお仕事】もその重要なピースの一つである事をぜひ、知っていただければと思います。(実は今回一番アピールしたかった点はここなんです!)
上記のような業務が行政書士の【主だった3つの仕事】言えますが、行政書士がその業務を行う上で身に着けるべき何よりも大切な要素は「社会の中で生きる一人の人間としての信頼を得る」事だと私は思います。
先程らい参加させて戴いた懇親会の席で、同業の大先輩である先生がこのように仰いました「我々行政書士は物事を上空から洋々と俯瞰するのでは無く、地べたを這いずり回るように社会の中の細かな悩みをすくい上げていく事が仕事である」と。本当にその通りだと思いますし、その為にはあらゆる面でアンテナを広げ「人の気持ちを慮る」姿勢を持ち続けねばならないと実感したところです。
私自身まだまだ行政書士業を始めて間もない若輩者です。士業の肩書の上に胡坐をかくなど出来ようはずもありません。地道に業務をこなし研鑽を積んでいく事で、皆さんのお役に立てる存在になれるよう日々頑張って活動して行きたいと思っています。
関連URL:[行政書士が負う義務とは?】 :【初めまして!】
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