皆さん、こんにちは。神奈川県 横浜市 南・港南支部所属 行政書士 近田知成です。
第43回目記事投稿となる今回は、私が今年の下半期にかけ研修を受けている【コスモス成年後見後見サポートセンター神奈川支部】(通称:かなさぽ)で実感したことなどを備忘録として記していきたいと思います。
関連URL:【コスモス成年後見サポートセンター神奈川県支部】:https://www.kanasapo.com/
*【コスモス成年後見サポートセンター】の活動内容については、以前にご紹介しました【第39回目】の記事を参照になさって下さいね。
関連URL:第39回目記事投稿:【かなさぽ研修記録①】
今月下旬に実施となった『かなさぽ研修』内では、後見業務の中心となる【財産管理】と【身上監護】をメインテーマに講師の先生お二方のお話を拝聴する貴重な機会となりました。
1講義3時間を1日2コマ受講する形ですので、講義の終盤は疲れも出始め集中力が切れてしまいそうになりましたが、業務の根幹を成す重要事項につき、聞き漏らしのないようメモを取りつつ理解に努めました。
財産管理の実務においては、【金銭出納帳】を使用して現金の出入金に関する細かな記録付けを行うことの必要性や、事務経過一覧表により日々の活動を記入し、年に一度の家庭裁判への報告や『かなさぽ』への定期業務報告に備える等の事項を学ぶと共に、後見活動の中でわからない事がある場合を想定し連携各所に相談できる態勢を整えておく事も大切とアドバイスを受けました。
成年後見人として活動する上では、ご本人の価値観を十分に尊重し、関係法令や成年後見制度理念に照らし合わせ常にその活動の適性を確保する事が要求されます。
この点に関して、家庭裁判所への年に一度の業務報告だけでなく、『かなさぽ』会員に課せられる3か月に1度の定期業務報告は『後見人の身を律する』という意味で大変意義深い制度なのではと感じている次第です。
また、上記にある『ご本人の価値観(本人らしさ)』はその方が歩まれてきた人生に基づくものであり、一つ一つ異なる形を成すものですので、その価値観に根ざした後見活動もまた自ずとそれぞれ違う内容のものとなる事は言うまでもないでしょう。
この点を見誤り同じような境遇の方々であるからと言って『あの方の場合~で上手くいったから、この方も同じ様な手配を行えば良いだろう・・・。』と安易に答えを出すことは『後見人の独り善がり』な行動に繋がる恐れさえあります。
日々試行錯誤の中で後見活動を実施し、取るべき選択肢が明確とならない状況下で、時に後見人側としてもご本人の為にとる手配が果たして良いものなのか悪いものなのか迷ってしまう事もあるでしょう。
そのような業務遂行上行き詰まった時に備え『かなさぽ』のような後見活動支援団体に所属し、客観的なアドバイスを仰ぎ、自身がご本人の為に行う後見活動を多角的に検証出来るという点は大きなメリットであると思います。
また、後見人自身が実務における研修を受けた上で、後見活動実施の土台となる部分にサポート機関がしっかりと存在するという態勢が、後見人のみならず(その後見人に【財産管理】と【身上監護】を任せる)『被後見人』の方にとっても大きな安心感に繋がるのではないでしょうか。
今後も数回に渡り後見活動における研修を受講する事になりますが、まず私自身が『個人として』後見分野に携われるだけの人間なれるよう研鑽を積んでいかねばと思っているところです。
関連URL:【成年後見業務の適正について】:【任意後見受任者の資質】
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